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【インタビュー】肝炎ウイルス検査を受けましょう。治療も進歩し国の助成金も出ます。

category/ インタビュー
2013/09/04 14:53:01

肝炎ウイルス 一度は検査を 治療が進歩、国の助成も

 

国内最大級の感染症「肝炎ウイルス」の治療が進歩している。B型肝炎の感染者数は約150万人、C型は約100万人と推計されるが、自覚症状がなく、気づかないうちに肝硬変や肝臓がんへ移行するケースも少なくない。北里大学病院(相模原市南区)の消化器内科、渋谷明隆医師に聞いた。(油原聡子)

 

◆肝臓がんの原因

 

肝炎ウイルスは、A型、B型、C型などの種類があり、感染すると肝臓に炎症が起こる。慢性肝炎から肝硬変、肝臓がんの原因になるのはB型とC型だ。肝臓の細胞が長期にわたる炎症で壊れると、次第に肝臓が硬くなり、肝硬変、肝臓がんへと進行。肝臓がんの原因は9割以上が肝炎ウイルスといわれている。

 

国内の慢性肝炎の約7割がC型、15~20%がB型とされる。慢性肝炎は症状がないことが多い。B型は血液・体液を通して感染するが、ワクチン予防が可能だ。渋谷医師は「いつ感染したかによって肝炎の経過が異なる」。母子感染の場合、20、30代までに肝炎は活動性になるが多くは自然に沈静化する。1~2割は肝炎が持続し慢性肝炎から肝硬変に進展するが、症状に気づかない人も多い。

 

昭和61年から、キャリアーの母親から生まれた新生児にワクチンが接種されるようになり、母子感染は激減。成人のB型感染は性感染が多く、急性肝炎になるが、ほとんどが自然治癒する。しかし、「最近は若者を中心に慢性肝炎になりやすい遺伝子タイプAの感染が増加している」(渋谷医師)。

 

C型は血液を介して感染し、急性肝炎になると治癒するのは3割程度。7割は肝炎が持続し、やがて慢性肝炎から肝硬変に進行する。C型のワクチンはないが、治療でウイルスを体内から排除できる。

 

◆薬物療法で

 

B型とC型の治療は薬物療法が重要だ。渋谷医師は「副作用の軽い薬が登場し、飛躍的に進歩しつつある」と話す。

 

B型肝炎は、以前は抗ウイルス薬「インターフェロン」の注射が使われていた。だが、週3回程度の注射のために通院する必要があるほか、熱などの副作用があり、最終的にウイルスの排除はできない。近年は核酸アナログ製剤という飲み薬が登場し、治療の主役となっている。飲み薬のため負担は軽いが、ウイルス排除はできず、長期間の服用が必要。長期の服用でごくまれに、薬に耐性を持ったウイルスに変異することがあり、耐性ウイルスが出た後の治療は困難になる。

 

渋谷医師は「B型ウイルスは体内から完全に排除できない。治療効果が出た後も定期的に通院が必要」と指摘。最近はインターフェロン療法も見直されている。週に1度の注射で、副作用の軽い「ペグインターフェロン」が登場し、治療の中心となっている。

 

C型はペグインターフェロンと飲み薬の抗ウイルス薬を併用、飲み薬の種類も増えている。「ウイルスの遺伝子型にもよるが、薬が効きづらいタイプでも6~7割、効きやすいタイプなら8~9割でウイルスを排除する効果が出ている。秋に認可が検討されている最新の治療の組み合わせではさらに治療効果がよくなる」(渋谷医師)

 

肝炎検査は医療機関でできるほか、保健所は原則無料。渋谷医師は「5~10年に1度、検査を受けておけば安心」と話している。

 

■感染者は肝臓専門医で受診を

 

働く世代のB型肝炎、C型肝炎の感染者のうち、これまでに治療を受けたことがない人が、B型で53.8%、C型で35.9%に上ることが、北里大の調査で分かった。

 

調査は昨年、20~69歳の就労しているウイルス性肝炎感染者を対象に実施し、B型156人、C型156人の計312人が回答した。それによると、3カ月以内に1度は受診している人は、B型26.8%、C型42.3%。定期的に受診していない人は、B型43.6%、C型30.1%に上った。

 

担当した国立国際医療研究センターの和田耕治医師は「就労世代のウイルス性肝炎の感染者は、将来の肝がんや肝硬変のリスクを減らすためにも肝臓の専門医で受診し、治療を受けてほしい」と話している。

 

肝臓の専門医は、日本肝臓学会のホームページ(http://www.jsh.or.jp/)で検索できる。

 

国はB型・C型肝炎の早期治療推進のため、医療費の助成を行っている。患者世帯の市町村民税課税年額に応じ、自己負担限度を原則1万円に軽減。上位所得階層は2万円。感染経路は問われないが、インターフェロンや核酸アナログ製剤による治療を必要としていることを示す診断書などが必要となる。

B型肝炎患者様向けおすすめ:B型肝炎の給付金に関する相談ページ

参照元:肝炎ウイルス 一度は検査を 治療が進歩、国の助成も

日本肝臓学会ホームページ

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