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【インタビュー】消化器・肝臓内科 肝炎と肝がんの撲滅へ抗ウイルス療法に注力

category/ インタビュー
2013/12/27 10:04:47

かつて肝がんの原因の9割は、C型肝炎ウイルスやB型肝炎ウイルスによる慢性肝炎だった。しかし、近年、ウイルス性慢性肝炎の治療が向上し、ウイルス肝炎からの肝がんの占める割合は、8割未満にまで減った。

肝がん患者を減らすには、ウイルス性慢性肝炎の改善が功を奏す。その新たな治療法の確立で、国内のリーダー的存在となっているのが、日本大学医学部附属板橋病院消化器・肝臓内科。同科の森山光彦主任教授(57)は、慢性肝炎治療のスペシャリストだ。

「C型肝炎に関しては、欧米で次々に新薬が開発されているため、抗ウイルス治療によってウイルスを排除できる人が大幅に増えています。来年以降には、2剤および3剤の経口薬を飲むだけで、通院のみで治療が可能な抗ウイルス療法も登場する見込みです。C型肝炎は、撲滅の日が近づいていると思います」

従来のC型肝炎の治療では、ベグインターフェロンとリバビリンの2済併用法で最長72週間の入院および外来治療でも、約5-6割の人にしか効果がなかった。

2011年、2剤にテラプレビルという経口薬を加えた3剤併用法が登場。24週間の治療期間で約8割の人のC型肝炎ウイルス駆除を実現した。さらに、来年から再来年にかけて、入院の必要のない経口薬2剤および3剤による治療法が承認される予定。選択肢が増え、治療法は確実に向上している。

「C型肝炎の新しい経口薬のみの治療法は、これまでの3剤併用法よりも合併症が少ないため、70代の高齢の方にも使用できるメリットがある。人によっては12週間でウイルスは消えます。ただし、B型肝炎には、C型ほど効果的な治療法がまだない。それをなんとかしたい」(森山教授)

B型肝炎に対しては、インターフェロン治療と核酸アナログ製剤が主力。しかし、C型肝炎のように、治療によってウイルスを完全に駆除することが難しい。森山教授は、ひとりでも患者を減らすために、現在、母子感染予防で行われるB型肝炎ワクチン接種について、公費によって、どの乳幼児でも受けられるユニバーサルワクチンに加えるべく、活動を行っている。
「先進国でB型肝炎ワクチンがユニバーサルワクチンになっていないのは、ごく少数の国だけです。グローバル社会で国際交流も盛んな中、ビジネスなどで発展途上国へ行って感染してしまう人もいる。ワクチンで予防を徹底すれば、患者さんを減らすことができるでしょう」(森山教授)

知らぬ間にB型肝炎に感染していることは珍しくはない。放置すれば、肝硬変や肝不全、肝がんなどの重篤な事態にも結びつく。それだけに、会社員などが受診しやすいよう、同科では土曜日にも、専門医が診療に当たる体制を整えている。
「肝炎と肝がん撲滅が、私の夢です」と森山教授。新たな治療法の確立だけでなく、予防にも力を入れ、患者を救うべく奮闘中だ。

<データ>2012年実績
・外来患者数1620人
・C型肝炎患者数500人
・B型肝炎患者数230人
・非アルコール性肝炎患者数30人
・アルコール性肝疾患患者数100人
・病院病床数1037床
〔住所〕〒173-8610 東京都板橋区大谷口
上町30の1 (電)03・3972・8111

 

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参照元

日本大学医学部附属板橋病院 消化器・肝臓内科 肝炎と肝がんの撲滅へ抗ウイルス療法に注力

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