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C型慢性肝炎の副作用が少ない薬を実用化

category/ C型肝炎
2013/12/17 17:58:08

肝臓がんを引き起こすC型慢性肝炎の治療には、高い頻度で副作用が伴う。治りにくい患者向けに、副作用を比較的抑えながら、治療期間を短くする治療法が実用化された。治療に伴う苦痛の軽減が期待される。

 

 C型肝炎の治療は、ウイルスの増殖を抑える薬、インターフェロン(IFN)や、改良型のペグインターフェロンを一定期間、定期的に注射し、ウイルスを排除するのが基本。これらの薬は効果の半面、発熱やだるさ、食欲不振などの副作用が頻発する。

 

 ウイルスには、IFNが効きやすい遺伝子型2型(2a型と2b型)と、効きにくく、国内患者の七割を占める1型(ほぼ1b型)がある。1型の人では、飲む抗ウイルス薬リバビリンを併用する治療が一般的で、治療期間は一年以上になることもあった。副作用のため、治療の長期化は患者には苦痛という。

 

 一昨年には1型患者向けに、ペグインターフェロンとリバビリンに、抗ウイルス薬「テラプレビル」を併用する治療法が実用化された。ウイルスが増えるときに働く酵素プロテアーゼの働きを妨げる薬で、一日三回服用する。1型の標準的な治療期間が四十八週から二十四週に短くなり、効く割合が五割から七割に上がった。

 

 一方で、テラプレビルの持つ貧血や皮膚炎などの副作用が加わった。関西労災病院(兵庫県尼崎市)病院長の林紀夫さんは「C型肝炎の患者は高齢化している。高齢者は副作用が出やすく、使いにくかった」と話す。

 

 九月には、テラプレビルと同様にウイルスの増殖を抑えるが、副作用が少ない第二世代のプロテアーゼ阻害剤「シメプレビル」の製造販売が、国に承認され、今月六日に発売された。

 

 ペグインターフェロンとリバビリンを二十四週投与し、シメプレビルは前半の十二週で併用する。一日一回の服用。臨床試験では、1型で初回治療の患者の八~九割で、この治療法が有効だった。副作用は、ペグインターフェロンとリバビリンの二剤を使う場合と同程度だった。

 

     ◇

 十一月に日本肝臓学会が改訂したC型肝炎治療ガイドラインは、初めて治療を受ける難治性の1型の患者では原則、シメプレビルの併用療法で積極的に治療することを勧める。六十五歳以下で、肝臓の線維化が軽度の人は、より副作用が少ないと予測される治療法が実用化されるまで、「待機も可能」とした。

 

 「より副作用が少ないと予想される治療法」は、IFNを使わず、複数の抗ウイルス薬を飲む治療法。四種類が臨床試験中。林さんによると、来年後半にもそのうち一つが実用化され、残りも順次承認される見込み。

 

 患者の期待は高いが、治療中にウイルスの変異で薬への耐性ができ、その後の治療の選択肢まで狭める可能性があると、林さんは期待感の高まりを制する。「ウイルスに特定の遺伝子変異があると、薬の効く確率が低くなることが分かっている。ウイルスに薬の効果を下げるような遺伝子変異がないか調べてから、治療を受けるのが望ましい」と話す。

 


◆肝がんの予防に期待

 C型肝炎ウイルスは血液を介して感染し、約七割が慢性化する。持続感染者は百五十万~二百万人と推定されている。

 

 多くは医療現場の感染対策が強化された一九九〇年代初めより前に、輸血などで感染したと考えられる。しかし、輸血などの心当たりのない患者も多いという。自覚症状がなく、見つかったときにはかなり進行している場合も多い。

 

 NPO法人「東京肝臓友の会」事務局長の米沢敦子さんは、「肝炎検査を積極的に受けて」と呼び掛ける。

 

 ウイルスが肝細胞を破壊し、肝硬変、肝がんに移行する。肝がんの八割がC型肝炎由来。C型肝炎の治療が肝がんの予防になると考えられている。国の医療費助成で、患者は月一万~二万円の負担で高額なIFN治療を受けられる。

 

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参照元

C型慢性肝炎 副作用少ない薬 実用化

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